薬液注入工事の流れ
二重管ストレーナー工法(単相式・複相式)、二重管ダブルバッカー工法の工事手順をご紹介します。それぞれイラストを交えてわかりやすく解説しておりますので、ぜひ工法ごとの違いなどもご理解ください。
施工の手順
二重管ストレーナー工法(単相式)
二重管ロッドを使って注入予定深度下部まで削孔。
続いて、二重ロッドの内外管に送液(主剤・反応剤)することで注入改良を行います。
1.削孔
所定深度まで削孔します。
2.注入開始
削孔完了後、瞬結性薬液に切り替え注入開始。
3.注入完了
ステップアップにより所定改良区間の注入を行います。完了後、ボーリングマシンを次孔へ移動します。
二重管ストレーナー工法(複相式)
単相式と同様に二重管ロッドで削孔後、瞬結性薬液を注入し、一次処理を行った後、浸透性薬液を注入して、地盤の浸透固結を図ります。
1.削孔
所定深度まで削孔します。
2.一次注入開始
削孔完了後、瞬結性薬液に切り替え注入管周囲のシールおよび粗詰め注入を行います。
3.二次注入開始
同ステップで中結〜緩結性薬液による浸透注入を行います。
4.注入完了
ステップアップしながら2〜3を繰り返し、所定改良区間の注入を行います。
完了後、ボーリングマシンを次孔へ移動します。
二重管ダブルパッカー工法
ケーシング(約φ100mm)で削孔を行い、完了後ケーシング内に注入用外管を挿入してからケーシングを引き抜き、管周囲のシールを行います。
1.削孔
所定深度まで削孔します。
2.シールを注入
シールグラウトを孔内へ充填します。
3.外管挿入
4.ケーシングパイプ引き抜き
5.一次注入
外管の中へパッカ付きの内管を挿入し、一次注入(CB液)を行い地盤の均一化を図ります。
6.二次注入
一次注入完了後、溶液型注入材にて浸透改良を行います。