薬液注入工法の種類
薬液注入工法は主に2つあり、二重管ストレーナ工法(単相式・複相式)と二重管ダブルパッカー工法とに分類されます。以下では、各工法が具体的にどういった内容でどのような特徴があるのかをご説明します。
二重管ストレーナー工法(単相式)
二重管ロッドを使って、削孔から薬液注入までを一連の作業として行う工法です。容易な作業で費用も抑えられ、なおかつ環境的にも安全。均質な地盤改良を実現します。
二重管ストレーナー工法(複相式)
基本的には単相式と同様の原理で行う工法。単相式との違いは、注入工程の際に瞬結性薬液と浸透性薬液を交互に注入することにあります。これにより幅広い土質条件に適用でき、費用面も安心とあって、最近では複相式が主流となっています。
二重菅ダブルパッカー工法
削孔と注入作業を別工程で行う工法です。2つの工程を分けることにより、より確実な注入を行うことができます。注入スピードが小さい注入(低吐出量)になるため、土粒子の間隙への浸透性がよく、構造物などへの圧力による影響もほとんどありません。また、1次注入完了後に、2次注入として溶液型薬液を注入するため、透水性の高い地盤での注入は合理的です。
薬剤の種類
薬液注入工法では、主剤と呼ばれる「珪酸ソーダ」に各種硬化剤と呼ばれるB液を混ぜ合わせることにより薬液として使用します。硬化剤は、その地盤および用途によって選別します。
主剤
A液【主剤】
硬化剤
B液【硬化剤】